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スミレなおとめのポリシー


宝塚歌劇とタカラジェンヌのことだけのブログです
by ryu-zuka
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「ベルサイユのばら」は2つとも実はロザリー編では?

「ベルばら〜アントワネットとフェルゼン編」は実際「アントワネット編」と言ってもいいぐらいアントワネットが魅力的に描かれている舞台だと思うんだけど、誰目線で観るとお得かというとロザリー目線だと思う。
ロザリーになったつもりで観るとあら不思議、ただでさえ魅力的な舞台が、身悶えするほど素敵な舞台になるように思うんです。
ロザリーってホントいい位置につけてるんですよねー。「家政婦は見た」なんて足元にもおよばないほどのいい位置キープ感覚なんだわ、ロザリーって。

そして今回観た「オスカルとアンドレ編」は「アントワネット編」ではいい位置につけてるだけじゃなく、これはもう主役と言ってもいいのでは?という程のお得な役所。

ロザリー以外の女たちが皆浅はかで力がなく物語の中心を知らずただわめいたり泣いたりしているというのに、ロザリーだけは話の核心をつかんでおり、分かった上でオスカル様への恋心を捨てたり、死の前日のオスカル様と心を通わせたりしているんですもの。
オスカルに「わたしを抱け」だの「妻になる」だの言われるアンドレより、ずっといい役回りのように思えるの。

しかも、今までのロザリーは、得な役回りでもしょせん脇役、見せ場がないわっという人だったが、今回の「ベルばら」では見せ場がちゃんとあるし、ロザリーのテーマともいえる曲もあるのよー。

オスカル様の軍服を抱いて妄想に浸れるなんてすてきだわー。
「オスカルだらけの仮面舞踏会っ。本物のオスカル様はもぐらたたきのように現れては消えるのっ」シーンも、オスカル様の死の前夜に「性別など関係ない。あたしはオスカル様が好き」と告白するシーンも、すばらしかったし、結局最後はオスカル様はあたしのものよという結末もいいよねえええ。
心底ロザリーが憎かったです。ほほほ。

(単にすばらしかったわってだけじゃなく、こういう演目をメジャーな舞台で上演して、その舞台が大盛況で、ヘテロを含むたくさんの観客が感動したということもすごいと思う。日本のレズビアン界の歴史に必ず書き加えられるべき出来事だと思うわ。)

by ryu-zuka | 2006-02-13 17:00 | 舞台
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